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LEO's Before & After
ディープ・ソウル・シンガーLEOのライブ・レポート
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5月2日(月) 《荻窪ブルースフェスティバル 第一夜》 ルースター


 いよいよ連休に塩次伸二さんご上京。関東ツアーの初日のルースターライブに誘っていただいた。またまたタイトルに“ブルース”が入っててちょっと後ろめたいが(押しも押されぬブルース・ギター・マスターだからしょうがないんだけど)、そのことをまた蒸し返すのはやめとこう。そもそも、『LEOは人生がブルースなんだから、それでいいんだよ。』って言い始めたのは伸ちゃん。
 なんと、今回3ピースである。3ピースといってもロックじゃないよ。でもジャズのトリオともまた違った音になりそうな顔ぶれである。ほぉ~。これは、ある意味、今まで試してみたかったことができるかも。というのは、伸ちゃんの音楽というのは、私の見るところでは“間”の音楽だからである。グルーヴ・マスターと呼ばれるだけあって、タイム感が長く、リフのタイミングは自在、実にしなやかなギターが伸ちゃんの真骨頂だと思っている。音がキレイ、スリルのある早弾きなど、ギターの名手は他にもいると思うのだが、伸ちゃんのようにgroovieなタイプの人ってそうはいないと思う。音の隙間で音楽をつくれる、『隙間の魔術師』。まさに天下一品。
 ということで、今回は秘密ゲストもあるとのことも聞いているが、3ピースであることを活用して、何曲かは、できるだけ音の隙間を生かせる曲とアレンジをお願いしようと思っている。あとは伸ちゃんと必ずやる曲も必ず。東京で見ていただく方には、『あれ、また、同じ曲だぁ…』と言われてしまいそうだが、伸ちゃんが京都へ戻り、ご一緒させていただく機会が年に1~2回に減ってしまった現在、私としては、“この曲はゼッタイに伸ちゃんのギターで ! ”、と決めている曲を外したくないのである。他に“小堀さんと照夫さんのコンビが揃った時はゼッタイに外したくない”、っていう曲もある。これら大御所の方々たちについては、私の中に、『ホントに最高 ! 』と言うしかない演奏で歌った瞬間の音の記憶がくっきりと残っていて、その曲がその人と演奏する時のために封印されてしまう傾向がある。“再びお会いする日までの永久欠番曲”がけっこう多い。本来、シンガーとしては、どんなメンバーでも良い歌が歌えるべきであるのはわかっているが、私にとっての音楽はもっと有機的なもの。人を離れては存在しない。それぞれの人との関わり(性格、相性、理解度、親密度など)の上に成り立っていて、メンバーが決まる前に曲が決まることはまずない。そういう点で私は本物のミュージシャンではないんだな。私にとってセッションとは、音楽を手がかりにその人と付き合うこと、その人を知ること、である。その点で、今回のメンバーはもう文句なし(…あるはずもないですね)である。密で蜜な音のコミュニケーションをすごく楽しみにしている。(2005.4.22)





 伸ちゃんと一緒の時は、いつもリハから笑い通し、1日中笑って過ごすような印象がある。前日に「絶好調 ! 」のメールをいただいてはいたが、案の定だった。伸ちゃん“大ハッスル”(bbsに投稿いただいた伸ちゃんファンの方の表現がぴったりなので、そのまま借用)の1日。
 昨年11月、今年の1月と、東京のライブのたびにチョコチョコと飛び入りで1~2曲歌わせていただいてはいたが、フル・ステージは昨年の8月ぶりの伸ちゃんセッション。そして、リズセクは大安心の小堀さん+照夫さんの鉄壁コンビ。私にとって、10年前、一人立ちして初めて参加したセッションから数えて、最も数多く面倒をみていただき、最もリラックスできるメンバーによる3ピースである。本当に歌いやすく、一緒にいて気持ちが楽。こんな人たちと一緒に音楽ができる機会があって私はシアワセ者だ、とつくづく思う。
 この人たちは、そもそもそれぞれがスゴイのだが、揃った時は特別。独特の呼吸と一体感があって、1+1+1=6ぐらいになる。他の組み合わせとは別格。ご本人たちは、それを特別なことと思っていない様子であるが、外から入り込んだ人間にはハッキリ違いがわかる。さすが、30年来の知己、“バンド”というものの威力である。(ちなみに、ここにホトケさんが加わると、その一体感はさらに強まる。さらに山岸潤史さんが加われば…。あ~。考えるだけて恐ろしい。私は、山岸さんには渡米前に数回、単独のセットでお世話になったきりなので、ウエストロード・ブルース・バンド全員の揃った音は体験したことがないけど、そこまで来たら、万が一機会があっても迂闊に混ざれないだろう。さすがの私もこればかりはビビると思う。)
 さて、「荻窪ブルース・フェスティバル」という、私にはちょっと荷が勝ち過ぎるタイトルに向けて、いつもの“なけなし”のブルース・レパートリ3曲に加え、今回は3ピース、つまり“唯一のウワ物楽器である伸ちゃんのギターだけで歌う”ことを目標にブルース・バラードI Need Your Love So Badと I'm Still In Love With Youを用意。ちなみに、最近、私は叫ばずに歌うことを練習中である。これまでも伸ちゃんのギターで何度か歌っている曲ではあるが、今回が一番よかった。でも、ごめん。実はリハではもっと良かったんです。あれは今までで一番の出来だったと思う。しかし悲しいかな、本番になると私の中にいらぬ邪心が働くらしい。本番ではスゥ~っと忍び込むような感じがイマイチ出せませんでした。まだまだ修養が必要と痛感。次は本番でも落ち着いてあの境地を再現できたら、と思う。半歩だけ前進した感じ。
 ブルース曲は第1部で既に尽きたので、第2部には伸ちゃんのもう1つの特徴であるJazz/Funk groove狙いの曲を並べた。ちなみに、この日は前もって、飛び入りゲストとしてアルト・サックス( & 伸ちゃんのなぞなぞのお弟子でもある。2人の会話は独特のテイスト… )の藤野美由紀さんが来てくれることを聞いていたので、それを視野に入れた選曲でもあった。彼女とは2年前ぐらいに1度ご一緒しているが、キング・カーティスなどいなたい系のサックスが好き、という嬉しい趣味に敬意を表してアレサのThink。普通はピアノがなければかけない曲なんだけど、伸ちゃんのギターならば大丈夫だろうと踏んで(というか試してみたくて)決行。いつもよりテンポを落として、突然自分が太ったオバサンになったような気がするテイクとなった(とはいえ、それでアレサのような高音が出るようになるわけではないが)。さて、美由紀さんのソロは期待どおりブリブリとファンキーで、満場の拍手喝采。そして、続く伸ちゃんのソロの時にコトは起こった。伸ちゃんはリズセクの音量を下げさせると、おもむろに、しかし何やら嬉しそうにケッタイなソロを弾き始めたのである。私は内心、「うっ。出たっ。今日はこの曲か…。」。 実は、伸ちゃんは毎度1回はこういうことをする。私はこれを密かに、“(伸ちゃんの)ギターの放し飼い”(=読んで字のごとし)または“伸ちゃんの放牧”(=常に新しい草を求めてどんどん遠くへ彷徨い出て行く様子から) と呼んでいる。つまり、どこかへ遊びに行っちゃうのである。こういう時に伸ちゃんの頭の中に何があるのか、知りたいものである。クルクルとめまぐるしく色んなことを思いついちゃって、カラフルなイメージが浮かんでは展開し、浮かんでは展開しているのだろうな。ギターの音がペチャクチャ、ペチャクチャと、人のお喋りにも聞こえてくる自在さ。思いつきの天才である。まとめるのはちょっと苦手。だから、次から次へとアノ手コノ手を繰り出す。で、散々やらかした後に、ちょっと飽きてきて集中力が尽きてきたような様子が見え始める頃、伸ちゃんがそぉっと(恐る恐る?)こっちの顔色をうかがう気配。それが、『え~っと。…そろそろ、おウチに帰ろうかな…?』という合図。何だか、ホントに子供みたいで、いいオトナに向かって言うのもナンだが、大変カワイイ。この手のソロは曲のストーリーからは全く外れていることがほとんどだけれど、セッションならではだし、こっちもこれを見ないと伸ちゃんを見た気がしないような気になるから困ったものである。まさに自由人、というべきか、枠に押し込められるのが苦手、という伸ちゃんそのものだと思っている。問題はどれくらい遠くまで遊びに行かせるか、だな。『トンボ釣、今日はどこまで行ったやら <千代女>』 …私にはまだ見えてません。戻って来る気になるのを座して待つのみ。
 さて、小堀さん、照夫さんのコンビが揃った時に必ずお願いするのはFunky Broadway。本当に私に向いてる曲かどうかは棚上げにして、この曲での王道のリズセクが聞きたい一心で。私の中ではこの曲はこの人たち以外ではあり得ない。タイトでゴリゴリ。そして、2人のコンビによる“リズセク・ソロ”。『ブルースバンドでは無意味なベースソロは不要』、というポリシーをもつ小堀さんのソロは普段はなかなか見られないが、今回は3ピースのセッション、しかも気心が知れたメンバーなためか、かなりの曲でソロをとっていただけた。珍しくゲージも1回り細いフラット弦にしたとのことで、これはすごい。こんなに弾きまくる小堀さんを見たのは初めてでした。でもなんか、普通のベーシストのソロと違う。これまた個性の強い、しかし、グリグリ、グゴグゴ行くうねりが気持ちイイ。この日、数回出現した小堀さんのベースソロという珍しい光景に、お客様が一斉に身を乗り出して携帯で写真撮ってる姿が印象的でした。動物園の、芸をする動物の檻の前と同じ状況だぁ。(笑)
 照夫さんは、私にとって、ご一緒させていただいたライブは、すべて“当たり”というジンクスの人(ただし、大昔の初セッションのみ、私には全く歯がたたず、完敗・討ち死)。照夫さんのタイコは、曲のストーリーを常に大所高所から見渡している感じで、歌っていて、いつも、『行ってこいっ ! 後は俺が守ったる ! 』と言ってもらっているような気持ちになる。ご本人は『えっ !? 俺、守ってあげようなんて思うたこと、イッペンもないんやけどな…』とおっしゃるが、ご本人の気持ちはこの際どうでもいい。タイコは間違いなく歌を支え守ってくれてるのである。しかも照夫さんには歌があるのが嬉しい。どんな曲でもスッとコーラスをつけてくれるし、その声がまたキレイなのである。I'll Take You There などは、延々と循環するペースのリフ・パターンとコーラスでグルーブを作る曲なので、そういう人がいないとできない曲。今回も、コーラスで一瞬身体がフワッと浮く感覚を味わえた。
 あ~。本当に楽しかったです。楽しかったは楽しかったが、内心は歌をもっと精進しなければ、と深く反省した1日でもありました。だいたい、私は実力とキャリアに比して態度がデカイ(フロントだからいくら偉い人相手でも、まず私が頑張らなくてはならない、という覚悟を考慮しても。)。リラックスして楽しくできるのは良いが、音楽の内容としても、ちゃんと匹敵できるよう頑張らねば、と思う。頑張ります。やっぱりまだまだ先輩方にはかなわないことを実感した刺激と充実の一夜でありました。先は長いぞ、LEOちゃん。

先輩方 : また是非よろしくお願い致します。あ。でも、時々でいいです。そうしょっちゅうでは、若輩者、刺激強すぎて、対処し切れませんので。…もう、イッパイ・イッパイ。でもシアワセ。

personnel:
塩次伸二g、LEO(vo), 小堀正b、松本照夫d * 飛び入り:藤野美由紀(as)
2005/05/04(水) 23:39:38 | session | Trackback(-) Comment(-) TOP▲ |

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