FC2ブログ
Lady Soul LEO web
     ディープ・ソウル・シンガーLEOの web site   
LEO's Before & After
ディープ・ソウル・シンガーLEOのライブ・レポート
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) Comment(-) TOP▲ |
3月4日(日) 《LEO with FIRE》 TERRAPLANE


 ファイアー大道さんとの出会いは、2年前ぐらいだったか。
 福島のブルース・バー、なまず亭のホスト・バンドであるブルース・クルーザーの皆さんが東京ツアーを企画した折、当初の会場が前日の大雨で浸水して使えなくなった、というあまりにお気の毒な事情で、急遽、その日のLEODUOライブ終了後のBright Brownに会場を移して演奏することになった。なまず亭亭主ジョニーさんにお会いするのも久しぶりだし、例によってこういう機会でもないとなかなか他の人のライブを見ることもできないということで、私たちもそのまま居残り、ブルース・クルーザー・ライブに参加させていただいたのだが、その時に沢山集まってきた東京在住ブルース・ミュージシャンの中にファイアー大道さんがいて、ジョニーさんに紹介していただいた。ギターを持っていない時の彼女は、はにかみ気味で少々人見知りな女性という印象で、連絡先を交換する時には、お互いに携帯電話を持っていないというのを知り、同類を見つけたとばかりに密かにほくそ笑んだのだった。
 ブルース・クルーザーの演奏後のセッション・タイムで、確か1~2曲ぐらいご一緒したかと思う。短い時間だったが、思い切りが良く、やりたいことがはっきりしているギターという印象で、いずれ一度ちゃんとライブを…とは思っていたのだが、例によって怠惰で腰の重い私は口ばかりで、なかなか現実にブッキングできないでいた。
 で、今年も年明けのご挨拶で、『今年こそご一緒に…』とご挨拶したのだが、今回は違ったね。何がって ? 私ではない。ファイアーさんが、直後に予定を問い合わせて下さり、ライブを実際にブッキングしてくださったのである。多分1週間ぐらいで、あっという間に話は決まっていた。
 ファイアーさんは、現在日々の仕事の合間を縫ってとはいえ、週末にはギター1本持って各地でかなり精力的にライブを行っており、私とは大違いで頭が下がる。さらに今年は特に、イノシシ年の霊力を借りて、猪突猛進パワー満杯らしく、例年以上に活動エネルギーが高まっているそうだ。今回、メンバー集めから会場ブッキングまで、何から何までお世話になりっぱなしで恐縮しきりであるが、私もそのファイアーさんのエネルギーの余力に預かり、大いに楽しみたいと思っている。
 さて、ファイアーさんにはその時以来お会いしていないのではあるが、ホームページ(特に『ファイアー日記 -練習雑記帳-』)は愛読している。それによるとかなりブルースにこだわりがあり、まさに一本槍、という感じである。常々、概して女性ミュージシャンの方が好みがはっきりしていると思っているが、私には、自分とファイアーさんの“音楽の好みに対する依怙地さ”は、ジャンルこそ違うもののとてもよく似ているように思え、強い親近感を覚えている。 私の少々インチキなブルースが彼女に通用するのか微妙なところではあるが(笑)、何と、今年は彼女の方もブルース以外にも目を向けてみたいと思っているとのことなので、ここはひとつお互い様、ということで、一応ブルースを基調とはするものの、多少のR&B臭も盛り込んだラインナップで初顔合わせを楽しむつもり。
 頑固な女2人、どっちがどれだけ折れるのか(大笑)。皆様のお越しをお待ちしています ! (2007.2.25)





 LEO with FIRE 無事終了。お越し頂いた皆様、ありがとうございました !
 うまい具合にぴったり満席という、見る側にも演奏する側にも快適な環境で、例によって、ご来場いただいた皆様にも、一緒に歌っていただくやら、踊っていただくやら、楽しい野次の応酬やらの、一体感あふれる大騒ぎな空間で楽しかったです。
 さて、今回ライブの音楽コンセプトは一応blues。とはいえ、私としては例によってこころもとない点がいくつかあったので、このライブ実現に当たってファイアーさんにお願いした“ブルース対策”は2つ。1つは、『全曲をブルースで揃えられないと思うので、なるべくブルース系ミュージシャンにも違和感のなさそうな範囲でR&B曲を混ぜてもいいでしょうか。』というのと、『(当初提案されていた)ライブ・タイトル“LEO sings the Blues”では誇大広告になりかねないので、タイトルからBluesの文字を外して下さい。』の2点。とにかく、今回は初顔合わせ、ということなので、2人が一緒にやる、ということを大切にするために、LEO with FIREというタイトルにしていただいたのである。

 ここ2~3年、自分の歌を鍛え直すために、ギター・デュオ(LEODUO)とピアノ・デュオ(tribe)の2本立てで活動しており、そうこうしているうちに、セッションからもお呼びがかからなくなってしまったので、バンド形式は本当に久々である。ちなみに、デュオのセットでは、立って歌うと、声が出過ぎて我ながらウルサイという理由で(笑)、両セットとも座って歌うように(訓練も兼ねて)しているので、スタンディングも久々だ。
 さらに、初めての人たちと1ステージ丸々音を合わせるといえば、もうここ10年ぐらいは同じ人たちとしか音楽をしてこなかったので、自分のソウル・バンドがなくなって初めてセッションに乗り出した時以来、つまり何と15~10年ぶり( !)、という感じ。全てが、本当に久しぶりづくしで、妙に興奮して当日を迎えた私であった。

 ファイアー大道さんは、人間的には、ふんわりやさしくおだやかで、私の中で色に喩えるなら“うす桃色”、可愛らしい人なのだが、しかし、音楽に関しては頑固で一途な人である。この“頑固一徹”が、どこまで頑固なのか、どの範囲で頑固なのか、彼女のホームページなどを読みつつ、それが常々私の興味の的で、それがまずは是非一緒にやってみたいと思った第一の理由だった。言ってみれば、私も頑固一筋、できないものはできないとスットボケルのは得意中の得意だし、その他、似ている点が異常に多いので興味津々だったのだ。
 音楽というのは、同じ嗜好の人が集まってやるというのも気心が知れて楽しいが、よほど精進して高いレベルでの完成を目指す以外、音楽の落ち着き先が決まってしまい、単なる予定調和で終わってしまう危険性もある。
 一方で、はっきりと違う点を認識し合った者同士で音楽をぶつけ合う場合には、これまたドサクサになって決裂という恐れが多々あるが、うまく接点さえみつかれば、これは新しい方向を力強く探れる可能性がある。ドサクサになって決裂・敗退、というライブは、これまでにも何度かしでかしているし、人前で恥をかく、ということ自体に全くためらいのない厚かましい性格の私としては、その点で今回のセッションに迷いはなく、新たに『ファイアー大道』という人を知るための、とても楽しみな日だったのだ。

 さて、開場前に小一時間、バンドの方々にもお時間をとっていただき、私の候補曲の音合わせ/曲の打ち合わせをして本番。まずは、彼女自身が歌とギターでフロントをつとめる“ファイアー大道バンド”の登場である。初めて彼女の1セット丸々聴いて驚きました。『し、し、しまった。彼女、ここまで徹底的にこっちのbluesだったとはぁぁぁぁ……!!!!』。私の予想を越えて、というか、予想していたはずだし、beforeでもそう書いていたはずだけど、彼女の“ブルース一本槍”は桁が違った。しかも、私の方は、それこそ“ブルースはテキサス系のみ”と言えるほどの偏向ぶりなのである。この時点で、自分が用意した曲たちが、かなり彼女には異質なものであることに気づいてしまったのだが、もう後の祭り。おそるべしファイアー大道、やっぱりタダモノではない徹底ぶりであった。
 さすがにSoulの曲は外したものの、今回、私の選んだ曲は基本的にR&Bである。ダイレクトにオリジナルをbluesから選んだ曲は、Honest I Do (Jimmy Reed) と I'm Still In Love With You (T-Bone Walker)の2曲のみ。それ以外は、私のアイドルでありbluesの世界への入口となったBarbara Lynn、Irma ThomasといったR&B~Soul歌手の歌うブルース曲やNew Orleans音楽などで、ファイアーさんのbluesからみたら、ほとんど脳天気なPOPSだったのではないだろうか。8ビート音楽なんか聴いたこともない人なのだ。とはいえ、こんな事態もあろうかと、事前に、『私のブルースはインチキです』、とちゃんと宣言してあったし(我ながら策士で準備がよろしい/爆)、『“大好き”な音楽は違うかもしれないけど一緒にやりましょう』、が今回初顔合わせのコンセプトなんだから、しょうがないね、と気を取り直して本番へ。1曲1曲、彼女の音楽との共通点と違いとを確かめながら、直球勝負で思い切り楽しみました。思わずギター聴き込み過ぎて、予定場所で歌に入り損ねるという失態はあったものの、基本的にどの曲も楽しかったが、特に、Ride Your PonyをLowell FulsonのTramp風に、とお願いしたのは、相性として大正解だったんじゃないかなぁ。ギターの音色ぴったりと思いました。
 さて、私の選んだ曲の中で、I'd Rather Go Blindだけは、候補曲としてあげた途端、彼女から『この曲は是非やったみたかった』と速攻で反応があった曲である。ちなみに彼女から積極的な反応があったのはこの曲だけ(大笑)。ということで、普段は、同じEtta Jamesでも、70年代のバージョン(Blind Girl)のスタイルで歌うことが多い私だが、オリジナルのシンプルな60年代テイクを基調に、『この曲の一番大事な終局場面は、是非、歌から引き継いでギターで持ってっちゃって下さい』、とお願いしてあったのだが、こーーれがすごかった ! まさに直球。その熱っぽく悲しくも気迫あふれる彼女の演奏に思わず胸が熱くなりました。すばらしかった。今でも、客席に突進していくファイアーさんの後姿の映像とともにくっきりと脳裏に刻まれている。この日の宝物。

 ということで、今回ライブについて、私の頭の中は、準備の段階からまさに“ファイアー大道で一杯”で、beforeの方でも触れられなくて申し訳なかったのだが、この日は、私のブルース不足を埋めるための強力な助っ人として、“Blues'n Curtain バンド”にも“ファイアー大道バンド”と“LEO with FIRE”の間をつなぐようにゲスト演奏していただいた。Blues'n Curtain さんのバンドは、以前から何度か拝見し、Blues'n Curtain さんの華麗なギター・テクニックには常々感服しているのだが、個人的に今回の合言葉はBarbara Lynn。実は、私と同じく、Blues'n Curtain さんもバーバラ・リンの大ファンで、それがご縁で3年前に知り合った。普段、ソウルのセットではまず歌う機会のないOh! Babyを、ついに今回ご一緒していただいた。3年越しのお約束ついに叶う。続く最後の曲では、ピアノのケンタローさんにも加わっていただけた。本当はフィナーレは全員で、が理想なんだが、こういう時、リズセクをお呼びできないのが残念。またいずれかの機会に是非 !

 また、最後になってしまったが、ファイアー大道バンドの皆様にも本当に感謝です。実は、私のインチキ・ブルースの余波は、当然、あのファイアーさんが選んだお仲間にもご苦労をおかけしたのではないかと内心思っている。自分でこんな曲を選んでおきながら、リハ後、思わず『ポップですみません』と詫びを入れてしまった姑息な私に、『いやいや、十分ガッツリですよ…』と言っていただいたが、それで許してもらえたとは思っちゃダメ。彼らの中で、“インチキ・ブルース事件”として記憶に残らないといいと願うばかりである。次回は、さらに気を引き締めて、もう一段階深く迫れるように精進致します。

 そして、この日ご参加いただいた全ての皆様、ありがとうございました ! 演奏者、ご来場の皆様が渾然一体となって、ドロドロ、ユルユルと歌ったり踊ったりしてグルーヴする感じ、長いことあのビデオやDVDで見ていた60年代前半のアメリカ南部の音楽テレビ番組“The Beat!!!!”の世界にタイム・スリップしたような錯覚を覚えるほどで、ゲイトマウス・ブラウン率いるBeat Boysのリズムにのって、その日の出演者が全員総出で歌ったり踊ったりするエンドロールの場面みたい。もちろん私はそこにいたバーバラ・リンさんのつもり~♪ ギター持ってなかったけどな 。わはは。

※ファィアー大道さんのHP(倶楽部ファイアー)はこちら


1. Don't Mess With My Man、  2. Women Be Wise 、  3. Mama He Treats Your Daughter Mean、  4. Honest I Do、  5. I'm Still In Love With You、  6. Ride Your Pony、  7. I'd Rather Go Blind、  8. You Don't Have To Go
//E1. I Need Your Love So Bad、  E2. Oh! Baby (+Blues'n Curtain(g))、  E3. Ooh Poo Pah Doo~Land of 1000 Dances (+ケンタローpf)

personnel:
ファイアー大道vo, g、LEO(vo)、宮本繁g、藤野晴信b、バットマン小森ds
[ゲスト] Blues'n Curtain(vo,g)、ケンタローpf、ねもと雅子b、梅咲政孝ds
2007/03/06(火) 07:22:41 | session | Trackback(-) Comment(-) TOP▲ |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。